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イブリツモマブ チウキセタン : ウィキペディア日本語版
イブリツモマブ チウキセタン

イブリツモマブ チウキセタン(Ibritumomab tiuxetan)はモノクローナル抗体を使ったで、ゼヴァリン(Zevalin)の商標名で販売されている。リンパ系に作用し、再発性・抵抗性で悪性が低いかあるいは転移によって生じたB細胞非ホジキンリンパ腫(B cell non-Hodgkin's lymphoma)や骨髄増殖性疾患(myeloproliferative disorder)の治療に用いられる。
この薬剤はハツカネズミ(マウス)のモノクローナルIgG1抗体イブリツモマブにキレート剤のチウキセタンを組み合わせたしたもので、後者には放射性同位体(イットリウム90またはインジウム111)が付加されている。チウキセタンはに修飾を加えたもので、その炭素主鎖にはイソチオシアナトベンジル基(isothiocyanatobenzyl group)とメチル基を含んでいる〔WHO Drug Information 〕。
== 作用の仕組み ==
抗体はB細胞(通常のもの、および悪性のもの、但しB細胞前駆体は除く)の表面に見られる抗原に結合し、抗体に付加された放射性同位元素から放射される放射線(大半はβ線)よって結合した細胞およびその周辺の細胞を死滅させる。更に、抗体自体が抗体依存性細胞障害活性(antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity、ADCC)、補体依存性細胞障害活性(complement-dependent cytotoxicity、CDC)およびアポトーシス(apoptosis)を通して細胞死を誘発させることもある。これらの作用が協同して身体からB細胞を消滅させ、リンパ系幹細胞(lymphoid stem cell)から新しい健全なB細胞を作れるようにする。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イブリツモマブ チウキセタン」の詳細全文を読む



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